アメリカ下院で北韓に対する食糧支援を禁止する法案が可決されました。
この法案は「2012年度農業歳出法案修正案」で、北韓に対する食糧支援を禁止する内容が盛り込まれており、15日に下院本会議で可決されました。
この法案を提出した共和党のロイス議員は、「アメリカが支援した食糧が残酷で危険な金正日体制を維持させることにつながるのは明確だ」と主張しました。
ただ、この法案は上院での審議を経る必要があり、その過程ではアメリカ政府の意見もある程度反映されるため、最終的に北韓に対する食糧支援を禁止する内容が含まれたまま成立するかどうかは分かりません。
アメリカ政府は最近、北韓に対する食糧支援を検討していますが、これは2009年にすでに議会の承認を得た50万トンの範囲内で行われるもので、この法案とは直接関係はありません。
こうした中で、来週末にはワシントンで韓米外相会談が開かれ、6か国協議の再開や北韓に対する食糧支援について協議することになっており、関心が寄せられています。