北韓の最高人民会議は6日、常任委員会を開いて、北韓と中国との国境地域の「黄金坪(ファングムピョン)と威化島(ウィファド)経済地帯の開発計画」を追認したと、朝鮮中央通信が報じました。
黄金坪と威化島はいずれも北韓と中国との国境を流れる川・鴨綠江(アプロクガン)の川口近くの中洲にある島で、先に公開されていた「中朝羅先経済貿易地帯と黄金坪経済地帯の共同開発計画要綱」によりますと、北韓は黄金坪地区には情報、観光文化、現代施設を取り入れた農業、軽工業の4大産業を重点的に発展させていくとしています。
最高人民会議常任委員会は、今回、発表した政令で、「これらの経済特区の開発を通じて、北韓と中国との伝統的な親善関係をさらに強化し、対外経済関係を拡大発展させていく。これらの経済地帯では北韓の主権が行使され、2つの島のうち黄金坪から先に開発を始める」などとしています。
これによって、先月末に突然キャンセルされた黄金坪特区の開発着工式が早ければ7日にも行われる可能性があるという観測も出ています。