北韓の核問題をめぐる6か国協議で韓国側首席代表を務める魏聖洛(ウィ・ソンラク)韓半島平和交渉本部長が8日から中国を訪れ、6か国協議の再開に向けて中国側と意見を調整する予定です。
魏聖洛韓半島平和交渉本部長は9日に6か国協議で議長を務める中国の武大偉韓半島事務特別代表と会って、ことし5月に金正日国防委員長が中国を訪問した際に行われた中朝首脳会談の内容や、6か国協議の再開に向けて先に南北対話と米朝協議から始まる3段階の再開案などについて話し合うことにしています。
中でも北韓が金正日国防委員長の中国訪問の後、南北が首脳会談開催に向けて秘密接触した内容を公開し、強固な姿勢に転じた背景について意見を交換し、対応を協議することにしています。
一方、中国の梁光烈国防部長は、4日、シンガポールで開かれたアジア安保会議で、「中国は北韓に対していかなる冒険もしないように求めている」という発言をし、北韓の一連の軍事的な挑発や強硬姿勢に懸念を示しました。
またアメリカ国務省で東アジア政策を担当するキャンベル国務次官補は中国訪問の後、10日に韓国を訪れる予定ですが、韓国とアメリカ、中国の6か国協議の再開に向けたこのような動きが対話再開につながるかどうかは不透明です。