北韓が韓半島西の西海の海上の軍事境界線付近で建設している海軍基地がほぼ完成の段階に入ったことが分かりました。
政府関係者が29日、明らかにしたところによりますと、北韓は海上の軍事境界線に当たる北方限界線付近の黄海南道古岩浦に新たに海軍基地を建設中ですが、水陸両用の空気浮上艇などの係留場と見られる60あまりのコンクリート構造物が観測されたということです。
韓国軍の情報筋によりますと、北韓は最高速度が時速90キロ以上で、機関砲などを装着した空気浮上艇を複数保有しており、特殊部隊を密かに韓国に送り込んだり、韓国海軍の艦艇を奇襲攻撃する目的で運用しているということです。
この海軍基地は北方限界線付近の韓国側の白翎島からおよそ50キロしか離れておらず、基地を出発してから40~50分で韓国側の島に到着できるということです。
韓国軍は来月中に「西北島嶼防衛司令部」を新設する計画ですが、古岩浦に建設中の基地を念頭に、作戦区域をこの基地がある黄海南道の内陸まで拡大することを検討しています。