中国を訪れている金正日(キム・ジョンイル)国防委員長と中国の胡錦涛国家主席が25日首脳会談を行い、北韓の後継体制を安定化させるための政治的・経済的支援に関して集中的に話し合った結果、画期的な経済協力関係を結ぶことで一致したもようです。
これは北韓消息筋が明らかにしたもので、それによりますと、北韓が羅先(ナソン)特区を通じて韓半島東の海、東海へと出て行く出海権を提供し、その見返りに中国が鴨緑江(アプロクガン)河口にある北韓の黄金坪(ファングムピョン)の大規模開発に積極的に参加するということです。
これによって、北韓経済を大幅に改善させ、韓国に依存しないというのが金正日国防委員長の狙いとみられ、これが実現すれば、中朝の画期的な協力関係といえます。
北韓の羅先特区の羅津(ナジン)港は、東海へ向かう出口で、中国はこれまで羅津港の使用権の確保に努めてきました。
中国は東北3省(遼寧省・吉林省・黒竜江省)の復興に向けて長春・吉林・図們をつなぐ開発プロジェクトを進めていますが、東北3省の穀物や地下資源を産業施設が密集した中国の東南部に運送する手立てとして、東海への出口である羅津港を利用することができれば、物流費用を画期的に減らすことができます。
この消息筋は、「金正日国防委員長は帰国の途につく26~28日ごろに遼寧省丹東に立ち寄り、新義州(シンウィジュ)黄金坪開発現場を視察して、30~31日ごろには咸鏡北道(ハムギョンブクド)羅先特区も相次いで視察する可能性があると聞いている」と述べました。
また、北京の外交消息筋は、「今回の首脳会談では、6か国協議の再開に向け、中国と北韓が立場をすり合わせた可能性が大きい」と伝えました。
これまで中国は南北対話に続く米朝対話、そして6か国協議再開につながる3段階の解決法を積極的に支持してきています。
そのため、金正日国防委員長が新しい案を中国指導部に示したかどうかに関心が集まっています。