北韓のパク・イチュン外務相は、17日、関係国が同時に行動に乗り出すという原則の下で、韓半島の非核化を確認した2005年の6か国協議共同声明の内容を履行する準備ができていると述べました。
これは、北韓のパク・イチュン外務相が17日のロシアのイタル・タス通信とのインタビューで述べたもので、それによりますと、パク・イチュン外務相は「我々は、関係国が同時に行動を始めて韓半島の非核化に乗り出すとした2005年の6か国協議共同声明の内容を履行する準備ができている。この共同声明は、当事国が同時に行動するということを前提に、核兵器の廃棄や当事国との関係の正常化、経済協力の履行などを行うことを義務付けているものだ。しかしアメリカは、自国の義務は果たさず、先に我々から行動することを求めている。このような態度は共同声明に明記された同時に行動するという原則に反するもので、対話という平和的な方法で核問題を解決することを妨害している」と主張しました。
パク・イチュン外務相は、また北韓の故金日成(キム・イルソン)主席の生誕100周年となる来年2012年を、強くて盛んな国という意味の「強盛大国」の元年と定めて、その準備として経済発展を成し遂げるとともに、ことし北韓住民の福祉を増進するために軽工業と農業発展に向けてすべての資源を活用していると強調する一方で、「アメリカなどの国は、我々の経済発展に対する努力を妨害する目的で韓半島の緊張感を助長するとともに、全ての責任を我々に負わせようとして宣伝活動を続けている」と主張しました。
一方、北韓とロシアの関係と関連しては、「北韓とロシアは国境を共有しており、両国の国民は長い間友好と協力関係を築いてきた。両国の協力関係は前向きで、今もさらに発展している」と評価しました。