北韓が、先月、漁船で韓国西海岸に南下してきた北韓住民31人全員の送還を要求し、韓国への亡命を希望している4人の家族からの手紙を韓国政府に送ってきたことについて、韓国政府は今後、北韓が南北間で手紙の往来を慣例化することに同意するならば、韓国への亡命を希望している4人に対して北韓の家族からの手紙を渡す方針を示しました。
北韓は9日、亡命意思を明らかにした4人を含む北韓住民31人の北韓の家族からの手紙を、板門店連絡事務所を通じて、玄仁沢(ヒョン・インテク) 統一部長官と大韓赤十字社の柳宗夏(ユ・ジョンハ)総裁宛てに送ってきました。
これについて韓国政府は11日、大韓赤十字社から北韓の朝鮮赤十字会に宛てた電話通知文によって、南北はこれまで家族同士の手紙交換を行った例がなく、手紙交換についての韓国政府の要請を北韓がこれまで拒否してきたことから、これを機会に南北間で新しい慣例を作ることに北韓が同意するならば、手紙を亡命希望者たちに渡すと北側に伝えました。
統一部の当局者は、「2009年に開城工業団地で韓国人男性が北韓に抑留された際、北韓は韓国人男性の家族からの手紙を本人に渡すことを拒否した」と指摘するとともに、北韓は亡命希望者4人の家族の手紙の内容をマスコミに公開しているが、このような行為は人道主義なのか政治的攻勢なのか疑問に思っている」と話しています。