北韓が先月5日漁船で韓国西海岸に南下してきた北韓住民31人の全員送還を求める手紙を北韓にいる家族の名義で送ってきました。
統一部は9日、北韓がこの日夕方、亡命意思を明らかにした4人の家族の名義で亡命希望者4人宛てに、また北韓住民31人の家族の名義で統一部の玄仁沢(ヒョン・インテク)長官と大韓赤十字社の柳宗夏(ユ・ジョンハ)総裁宛てに、板門店連絡事務所を通じて手紙を送ってきたと明らかにしました。
統一部は、「北韓側は亡命の意思を明らかにした4人宛てに家族が書いた手紙を本人たちに伝えるよう要請した」と説明しました。
朝鮮中央通信がこの日伝えた手紙の内容は、「‘亡命'と言っているが絶対に信じない。 家族と親戚、国全体が心配して待っている。いかなる誘惑や懐柔欺瞞、恐喝にも負けずに共和国に戻ってきてほしい」と家族が呼びかけるものだということです。
統一部は、亡命希望者4人宛てに送られてきた手紙を4人に伝えるかどうかについて、「今のところ方針は決まっていない」としています。
また、北韓側が玄仁沢長官と大韓赤十字社の柳宗夏総裁宛てに送ってきた手紙では、「31人全員が1日も早く帰ってこられるようにしてほしい」と要求するとともに、「亡命希望の4人と家族との直接対面を邪魔せずに、本人たちが出てこられるようにしてほしい」と求めているということです。
北韓のこうした手紙の発送は、全員送還を狙った全方位の攻勢とみられます。
一方、政府は、北韓住民27人の板門店による送還を北韓が拒否していることから、27人を船に乗せて海路で帰す案を検討しているということです。