アメリカ国務省のクローリー次官補が14日、北韓には、複数のウラン濃縮施設が存在する可能性があるとの見方を示しましたが、同様の指摘が内外のメディアから相次いでいます。
朝鮮日報など韓国国内の一部のメディアは14日、韓米当局は、北韓が3、4か所のウラン濃縮施設を持っていることを把握しており、金倉里(クムチャンリ)洞窟団地や平壌(ピョンヤン)市内の研究所、両江道(ヤンガンド)のミサイル基地などを注目していると伝えました。
このうち、金倉里施設は、10月に死亡した黄長燁(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記が2004年に、メディアとのインタビューで「高濃縮ウランの開発計画が隠れていると信じている」と証言したところに当たります。
北韓が保有をすでに明らかにしている遠心分離機2000台を稼動させた場合、年間1、2個のウラン核兵器を生産することができ、仮にさらに2、3か所の秘密施設が実際に存在するとしたら、毎年最低4、5 から最大8、10の核兵器を作ることができるという計算になります。
実際に、14日付けのニューヨークタイムズ(NYT)のインターネット版は、ホワイトハウスのゲイリー・サモア核不拡散担当補佐官の言葉として、「アメリカは北韓がイランより‘かなり発達した'核技術を保有していると結論付けた」と報じています。
さらに、北韓が実際に高濃縮ウランの開発を始めた時点は、これを認めた2002年よりはるかに遡るとみられることから、多くの専門家らは、すでに複数のウラン濃縮施設を保有し、実際に核兵器を生産することもできるという見方をしています。
これと関連し、外交通商部の柳明桓(ユ・ミョンファン)前長官は去年初め、連合ニュースとのインタビューで、「北韓は1994年の米朝枠組み合意直後、遅くとも1996年から高濃縮ウランの開発を始めたものとみられる」と明らかにしています。
ある北韓専門家は16日、「北韓は査察や攻撃に備え、寧辺以外のところにウラン濃縮施設を隠し持っている可能性が高く、来年当たりに核実験によってウラン濃縮に成功したことを誇示する可能性もある」と話しています。