韓国とアメリカの通商長官は、韓国時間で27日未明、サンフランシスコで、韓米FTA=自由貿易協定の自国での批准に向けた争点について調整する協議を行いました。
協議には韓国側から金宗壎(キム・ジョンフン)通商交渉本部長が、アメリカ側からはカーク通商代表がそれぞれ出席しました。
外交通商部の関係者は、「今回の協議はアメリカの要請で行われるもので、これまでの実務協議で、アメリカ側は自動車と牛肉について重点的に取り扱う方針を示してきたが、具体的な要求はなかった」としています。
金宗壎通商交渉本部長は、協議に先立って記者団に対して「すぐに結論を出すことはできないが、回数を重ねると突破口が見えてくると思う。妥結を目指す両国の意志ははっきりしているので、うまくいくと思う」という見解を示しました。
韓米両国は、2007年にFTAの締結に合意していますが、アメリカ国内で自国の自動車産業が打撃を受けるという労働組合の抵抗とアメリカ産牛肉に対する韓国市場の完全開放を求める声が根強く、議会での批准ができないままになっています。
これに対して韓国側はアメリカとのFTAは再交渉するものではないとしており、牛肉問題はFTAとは別の問題だという立場を堅持しています。
ところで韓米FTAでの争点の一つである自動車の非関税障壁交渉で、燃費と温室効果ガスの排出量の規制など政府の交渉戦略を盛り込んだ非公開文書が、先月、アメリカ側に流出していたことが分かりました。
政府の消息筋によりますと、今月7日、外交通商部がアメリカとのFTA関連協議を行う過程で、アメリカが韓国政府の戦略の詳細を知っていることから判明したものです。
この問題は大統領府・青瓦台に報告され、その後、国家情報院がどのようなルートで韓国側の情報がアメリカに流れたのか、調べているということです。