世界的な評価が高まってきている釜山国際映画祭が15日、閉幕しました。
今年の第15回釜山国際映画祭は7日から始まり、最終日の15日は午後から海雲台(ヘウンデ)のヨット競技場で閉幕式が行われました。
この席で授賞式が行われ、アジアの新人監督によるコンペ部門の「ニューカランツ」部門には、韓国社会で疎外されている脱北者の没落を冷徹な目で描いた「ムサン日記」と、暗い通過儀礼を経験する青年たちの物語「見張り」の韓国人監督がともに受賞しました。
またアジア以外の新人監督によるコンペ「フラッシュ・フォワード賞」に、出世のためには殺人までしそうな女性の生き方を描いたスウェーデンの「純粋少女」が受賞しました。
閉幕式の後は、韓国・日本・タイの監督が釜山を背景に作ったオムニバス映画の「カメリア」が上映され、最後を飾りました。
今年の映画祭には世界67の国と地域から出品された映画308本が釜山の映画館を中心に上映され、18万2000人の観客を集めました。
なかでも今回の映画祭が初めての披露となったワールドプレミアの作品が103本、自国以外では初公開となるインターナショナルプレミアが52本と、いずれもこれまでで一番多くなり、釜山国際映画祭のレベルの高さを示しました。