10月9日は、韓国固有の文字、ハングルの公布を記念する「ハングルの日」です。
ハングルは朝鮮王朝時代の1446年に世宗大王が公布した韓国固有の文字で、今年で公布から564回目の記念日を迎えました。
ソウルの世宗文化会館では9日午前、金滉植(キム・ファンシク)国務総理ら3000人が出席して記念式典が行われました。
金滉植国務総理は、あいさつで、「多文化時代の今、ハングルが持つ疎通の価値がより強く求められている」として、「ハングルの価値を共有し、ハングルをさらに発展させられるよう各家庭や社会、国が力を合わせて努力しなければならない」と述べました。
ハングルの日は、独立運動を記念する三一節、憲法制定を記念する制憲節、独立を記念する光復節、建国記念日の開天節とともに、国の5大祝日のひとつですが、休日である国民の祝日にはなっていません。
ハングルのさらなる普及を呼びかける市民団体のメンバー30人あまりは、9日、ソウルの政府庁舎前で記者会見し、このほど移転再建を終えた光化門に掲げられた「光化門」という漢字の額を、ハングル文字に変えるよう求めました。メンバーは「朴正煕大統領が韓国固有の文字、ハングルで書き40年あまり掲げられていた「광화문(クァンファムン)」という額を、 中国の文字である漢字に取り替えたのは間違いであり国の恥だ」と主張しています。