北韓が進めている高濃縮ウランの開発は、実験室段階を終えて、ウラン濃縮のための工場建設の段階に至ったとする分析を、アメリカの核軍縮シンクタンク、科学国際安全保障研究所が8日、まとめました。
報告書によりますと、北韓が調達している遠心分離に必要な物品のリストを分析した結果、北韓が実際に高濃縮ウランを製造できるかどうかは別として、もはやガス遠心分離機を設置した工場を建設する能力を確保したものとみられるとしています。
報告書はまた、各国政府から入手した北韓の調達物資と、パキスタンなどからの情報を総合した結果、北韓はすでに
500から1000個の遠心分離機を確保しているということです。
専門家らは、北韓が高濃縮ウランを使って核爆弾1個を製造するには、遠心分離機が3000個必要だという認識で一致しています。
ただ報告書は「北韓が高濃縮ウランを製造するようになったとしても、そのことでただちに北韓が核爆弾製造に必要な量を確保したと結論づけることに無理がある」としています。
科学国際安全保障研究所は、先月30日、北韓の核施設の無能力化措置として爆破された寧辺(ニョンビョン)にある黒鉛減速炉の冷却塔跡地で何らかの建設工事が進んでいると明らかにしています。