韓国を代表するファッションデザイナー、アンドレ・キムさんが12日夜、入院先のソウル大学病院で亡くなりました。75歳でした。
アンドレ・キムさんは、大腸がんを患っていましたが先月末からは肺炎のため病院で治療を受けていました。
アンドレ・キムさんは、1962年にソウルで最初のファッションショーを開き、韓国初の男性ファッションデザイナーとしてデビューしました。 1966年には、パリで初の海外ファッションショーを開くなどして、徐々に世界的に知名度を上げ、韓国の伝統衣装・韓服をモチーフにしたデザインが、世界的にも注目を集めてきました。
1988年のソウルオリンピックでは韓国選手団のユニフォームをデザイン、また、「純白の服」、「個性豊かな声とジェスチャー」で国民から愛されていました。
アンドレ・キムさんは、韓国ファッション界への功労が認められ、1977年にファッションデザイナーとして初めて政府の文化勲章を、2000年にはフランス政府から芸術文学勲章を授与されました。