世界遺産への登録を決めるユネスコの第34回世界遺産委員会の会議が、ブラジルの首都ブラジリアで始まり、韓国の安東(アンドン)の河回村(ハフェ・マウル)と慶州の良洞村(ヤンドン・マウル)の審査が行われています。
世界遺産委員会は、現地時間で30日から、各国から提出された文化遺産と自然遺産の候補、合わせて42件の審査を始めました。
韓国は、朝鮮王朝時代の建築様式と儒教文化をそのまま保存している、慶尚北道安東市の河回村と、慶尚北道慶州市の良洞村を、去年、世界文化遺産として登録申請しましたが、ユネスコが2つの村をひとくくりで管理できないか打診してきたため、慶尚北道が「歴史村保存協議会」を発足させて管理体制を整備しました。
こうした経緯があることから、審査に大きな問題はないものとみられています。
河回村・良洞村が世界文化遺産に登録されると、韓国は文化遺産が9つ、自然遺産がひとつの、合わせて10の世界遺産を持つことになります。