南アフリカ共和国で開幕したサッカーのワールドカップ、韓国は12日、ギリシャと行った1次リーグ最初の試合を2対0と白星で飾り、決勝トーナメントへの進出に期待を膨らませました。
韓国対ギリシャの試合は、韓国時間で12日午後8時半からポートエリザベスで始まり、試合前に行われた国歌演奏の際には、公式サポーターズ「レッド・デビル」などの応援団と現地在住の韓国人およそ600人が赤いシャツ姿で特大の「太極旗」を広げ、選手たちの士気を高めました。
韓国のキックオフで始まったこの試合、スタミナと攻撃力が持ち味の韓国は、試合開始まもない前半7分にキ・ソンヨン選手のフリーキックを、鹿島アントラーズに在籍するイ・ジョンス選手が右足ボレーで先制ゴールを決め、試合の主導権を握りました。
そして後半7分には主将をつとめるパク・チソン選手が、相手のパスを奪い、スピードに乗ったドリブルで2人を振り切って貴重な追加点をあげました。
ギリシャは選手2人を交代するなどして攻撃の活性化をはかったものの、得点をあげることができず、韓国は堂々、世界ランキング13位のギリシャを2対0で突き放し、幸先のよいスタートを切りました。
韓国はこのあと17日に強豪アルゼンチンと対戦します。
一方、韓国国内では、韓国代表チームを応援しようと、12日午後からソウル市庁前広場や江南区のコエックス周辺、ソウル・ワールドカップ競技場、釜山(プサン)の海水浴場の海雲台(ヘウンデ)、全国の野球場などに、代表選手と同じ赤い色のシャツを着たサッカーファンが数万人から数十万人単位で集まり、あいにくの雨の中で、熱い応援を繰り広げました。