国会で23日開かれた情報委員会で、国家情報院の元世勲(ウォン・セフン)院長は北韓情勢について報告し、「金正日(キム・ジョンイル)国防委員長は、各種懸案について焦りを感じているようだ」と述べました。
この日の委員会で、元世勲院長は、「最近、金正日国防委員長は顔の黒子を除去する手術を受けるなど健康に見えるように努力している。しかし、かなり神経質になっており、古い友達や家族に対する依存度が高くなっているとみられる」と報告し、懸案の解決に対する焦りがあるとの判断を示しました。
さらに、北韓の後継者問題については、「三男ジョンウン氏の誕生日である1月8日を機に、いわゆる『忠誠の歌の集まり』が結成されつつある」とし、「ジョンウン氏が後継者として政策に関与する段階に入ろうとしているものとみられる」と述べました。
一方、北韓が去年12月に行った貨幣改革のデノミネーションについては、「住民と北韓政府との間で対立と混乱が発生するなど、問題があるものとみられる」と述べました。
また、北韓が最近宥和的な態度を見せていることについては、「外貨が不足していることから、外貨を誘致するために政府全体が積極的に取り組んでいる」と述べました。
しかし、北韓の外資誘致の窓口である朝鮮大豊国際投資グループが中国などから100億ドル規模の投資の誘致に成功したという報道については、「事実ではないと確認されている」とし、「北韓の核問題が解決できない限り、大規模な外資の誘致は難しいだろう」と述べました。
また、南北間の首脳会談に関して国家情報院の役割を聞く質問に対し、「南北間の首脳会談は原則に基いて行うものであり、国家情報院が関与するのは当然だろう」と述べました。
さらに、南北関係の現状については、「対話は続いており、南北関係が冷え込んでいるわけではない。しかし、北韓の立場が依然として変っていないため、北韓の金剛山(クムガンサン)と開城(ケソン)観光の再開には多少時間がかかるとみられる」と述べました。