男子スピードスケートの長年の韓国代表選手ながら今大会でもメダルの夢を実現できなかったイ・ギュヒョク選手に対して、李明博(イ・ミョンバク)大統領が「あなたのような良い先輩がいたので、後輩たちが良い成績を出すことができた」という激励電報を送り、話題になっています。
イ・ギュヒョク選手は、1991年に13歳で国家代表に選ばれてから今回のバンクーバー大会まで5回もオリンピックに出場し、毎回、メダルが期待されていましたが、今大会の1000メートルでは1位と0.98秒差で9位となり、結局、メダル獲得はできませんでした。
李明博大統領は19日、イ・ギュヒョク選手に電報を送り、この中で「最後までベストを尽くしたイ・ギュヒョク選手を国民は忘れないと思う。金メダリストだけでなく、メダルを取れなかった選手たちにも暖かい拍手を送りたい。国民に感動を与えた選手全員が今大会の優勝者だ」と述べ、環境が整っていない中で冬のスポーツを開拓してきた選手たちを激励しました。
これについて大統領府青瓦台の金恩彗(キム・ウネ)スポークスマンは「これまで大統領は大会の優勝者に祝電を送ってきた前例からみると、イ・ギュヒョク選手への今回の電報は異例だ。5回の冬のオリンピックで最善を尽くしてきたこの選手の闘魂と、後輩をうまくリードしてきたことを高く評価したものだ」と説明しました。