三星グループの李健熙(イ・コンヒ)前会長がおよそ18か月ぶりにIOC=国際オリンピック委員会の委員に復帰しました。
IOCは韓国時間で8日、冬のオリンピックが開かれるカナダのバンクーバーで委員会を開き、李健熙前会長がIOC委員に復帰することを決めました。
1996年にIOC委員に選出された李健熙前会長は、おととし、韓国で脱税などの罪で有罪判決を受けたことから、北京オリンピック直前に自らIOC委員の資格を停止させる意向を示し、これまで委員会から外れていました。
しかし去年暮れ、政府が李健熙前会長に対する特別恩赦を行ったことから、李健熙前会長はIOC委員に復帰したもので、これで韓国のIOC委員は選手委員のムン・デソン委員とともに2人となりました。
李健熙前会長は11日からバンクーバーで始まるIOC総会に出席することを皮切りに、今後、2018年の冬のオリンピックを江原道(カンウォンド)の平昌(ピョンチャン)に誘致するための活動を本格化するものとみられます。