今年に入って大幅なウォン高ドル安が続き、回復に向かっている韓国の貿易収支が悪化するのではないかという懸念が出ています。
ソウル外国為替市場での11日の為替レート、アメリカドル1ドルの終値は、先週金曜日より10ウォン70銭のウォン高ドル安の1119ウォン80銭でした。
ウォンが1ドル1110ウォン台になったのは、一昨年2008年9月以来、1年4か月ぶりのことです。
ウォン・ドルの為替は、去年暮れの30日から今週11日までの7営業日連続でウォン高が進んでおり、新年に入ってからだけでも35ウォンものウォン高となりました。
これは海外の投資銀行が韓国経済について楽観的な見通しが広がってウォン買いドル売りになっているのに加えて、韓国株式市場でも外国人投資家の買い注文が続いてドルが多く流入していることなどによるものです。
専門家の間では、これまで心理的なマジノ線だった1ドル1150ウォンが崩れたことから、ウォン高ドル安はさらに進むとみています。
急激なウォン高は、価格競争力が弱い韓国の中小企業の収益性に悪影響を与えるとともに、輸入が増える反面、輸出は減って貿易収支が悪化する恐れがあるため、当局は市場の成り行きを注意深く見極めています。