全国鉄道労働組合は26日、コレール=韓国鉄道公社が団体協約の解除を通知してきたため、ストライキへの突入が避けられなくなったとして、午前4時から無期限全面ストライキに突入しました。
鉄道労組によるストライキは、9月8日と今月5~6日に続いて、今年3回目です。
今回のストライキの背景には、韓国で進められている公営企業の「先進化」方策があります。
韓国では、人員削減や賃金の凍結または削減などによって公営企業の経営を健全化させる取り組みが行われており、コレールは、放漫な経営を健全化するためには、賃金体制の再編や人員削減は避けられないと主張しています。
特に、コレールの賃金は公務員より平均7%以上高いため、一定の年齢からは賃金を段階的に下げる賃金ピーク制の導入などによって賃金を引き下げる必要があるとしています。
これに対し、労働組合は、定年の延長がないまま賃金ピーク制を導入するのは、事実上の賃金削減だとして反発しています。
また、労働組合は、ストライキの過程で違法な乱入や違法な施設占拠などで解雇された人たちの復職を主張しているほか、労使協議なしに行われる定員の削減に反対しています。
こうしたコレール側と組合側の立場は平行線をたどっており、結局労使交渉は決裂し、コレールは25日、組合側に対して団体協約の解除を通知しました。
団体協約が解除されたのは、60年前に鉄道労働組合が立ち上げられて以来、初めてのことです。
現在、KTX、セマウル、ムグンファ、通勤列車などの旅客列車は通常通りに運行していますが、ストライキが3日以上続くと、市民生活にも影響が及ぶものと予想されます。