韓国は、新疆ウイグル自治区のベゼクリク千仏洞の壁画の保存作業を世界で初めて行うことになりました。
国立中央博物館は今年の初め、新疆ウイグル自治区と5年計画の「ベゼクリク千仏洞壁画の調査や保存に関する協定」を結んでおり、13日、国立中央博物館の調査団が、第1次調査のため新疆ウイグル自治区に出発しました。
ベゼクリク千仏洞の壁画は、敦煌壁画とともにシルクロードを代表する文化財です。
敦煌壁画の保存作業には、これまでアメリカのゲティー・センターや日本の東京国立文化財研究所などがあたってきましたが、ベゼクリク千仏洞の壁画の保存作業が行われるのは今回が初めてです。
ベゼクリク千仏洞壁画の保存作業に乗り出した理由について、国立中央博物館のミン・ビョンフンアジア部長は、「異常気象で壁画の毀損が加速化しているなかで、韓国の保存科学技術とシルクロード美術の研究水準を広く知らせるためだ」と説明しました。
国立中央博物館の調査団は、保存作業の課程を全て記録し、2013年には韓国語と中国語で報告書を作成することにしています。