韓国の景気が早いスピードで回復しているという報告を、IMF=国際通貨基金とOECD=経済協力開発機構が相次いで発表しました。
IMF=国際通貨基金は9日、韓国の今年の経済成長率をマイナス1.8%と、先月よりさらに上方修正し、韓国経済について楽観的な見通しを示しました。
IMFは今年2月に韓国の今年の経済成長率についてマイナス4%という見通しを示した後、先月は1ポイント高いマイナス3%に修正していました。
IMFは報告書で、経済成長率の見通しを2度にわたって上方修正した理由について、「韓国では去年下半期に世界的な金融危機のあおりを受けて景気が非常に萎縮したが、速やかな金融市場の安定政策と財政政策、それに安定したウォン相場などによって経済が去年暮れに比べて回復している」と評価しています。
また韓国政府の対応については「総合的でタイムリーなマクロ経済の安定化政策を実施した」としており、先進諸国の貯蓄率の増加や原油価格の上昇などが来年以降は韓国経済の成長を圧迫する可能性があるものの、世界的な景気浮揚策は韓国経済にプラス要因として作用するだろう」としています。
IMFはしかし韓国の来年度の経済成長率については従来通り2.5%と、見通しを据え置きました。
またOECD=経済協力開発機構は韓国の景気がOECD加盟国のうち最も早いスピードで回復するという展望を出しました。
OECDがこのほどまとめた6月の景気先行き指数で、韓国は100.7と前の月に比べて1.8ポイント上昇し、5か月連続でOECD加盟国のうち最も高い上昇率となりました。
OECDの景気先行き指数は産業活動動向、住宅動向、金融通貨の現状、GDP=国内総生産の流れなどから複合的に判断したもので、4か月から6か月後の景気を予測する指標として使われています。
これについて尹增鉉企画財政部長官は「まだ道のりは遠く、解決しなければならない課題も多い」と述べて、慎重な態度を示しました。