東海で操業していた韓国のいか釣り漁船が30日早朝、海上の南北軍事境界線である北方限界線(NLL)を越えて北韓の領海に入り、北韓の警備艇にだ捕されました。
韓国軍の合同参謀本部によりますと、だ捕されたのは30トン級のイカ釣り漁船で、北韓の警備艇に付き添われて北韓の港に向かったということです。
この漁船は、29日午後、韓国北東部にある巨津(コジン)港を出港して操業していましたが、途中で衛星を利用して位置を測定するGPS=全地球測位システムが故障して、誤って北韓の領海に入ったものとみられます。
この漁船には、船長をはじめ4人が乗り組んでいるもようです。
韓国軍当局が現在、北韓に対し、国際的な商船のネットワークを使って、漁船を人道的に配慮して引渡すよう求めており、政府も漁船と乗組員の早期解放を求める内容の電話通知文を北韓側に送るなど、統一部を中心に北韓と多方面で交渉を進めています。
韓国の漁船がこれまでに誤って北韓の領海に入った例としては2005年4月の「ファンマン号」や2006年12月の「ウジン号」などがあり、北韓の人道的措置によって「ファンマン号」はだ捕から3日、「ウジン号」は18日で解放されています。