韓国とEU=ヨーロッパ連合とのFTA=自由貿易協定の交渉が妥結したことで、韓国製品のEU向け輸出が拡大される反面、豚肉など農業分野では大きな打撃を受けることが憂慮されています。
協定文書はまだ明らかになっていませんが、工業製品の場合、EU向けの韓国製自動車に対する関税10%は、毎年2%ずつ、5年間ですべて撤廃されるのをはじめ、テレビは14%、繊維は4%、タイヤは4.5%の関税が引き下げられ、価格競争力がそれぞれ高くなる見通しです。
これらによって長期的には韓国のGDP=国内総生産を5%高めるとともに、6万人の雇用創出が期待できると、韓国貿易協会では展望しています。
しかしEUから輸入されるワインにかけられている関税15%は、即時撤廃されるとともに、高級乗用車や化粧品、ブランド物の関税もなくなる一方、現在、25%の関税がかけられている豚肉は、関税がなくなるため韓国産豚肉のおよそ半額の値段で輸入されるとみられています。
このため、全国農民会など農民・畜産団体は、政府が進めているFTAは工業製品を優先して農業に犠牲を強いるものだとして、政府に対策をまとめるよう要求しています。