ソウル周辺にある朝鮮王朝時代の歴代の王の墓、王陵群がユネスコの世界遺産に指定されました。
ユネスコ=国連教育科学文化機関は、27日、スペインのセビーリヤで第33回世界文化遺産委員会を開き、韓国が登録を申請した「朝鮮王陵群」を世界遺産に指定しました。
今回世界遺産に指定されたのは、朝鮮王朝時代の初代から27代までの王と王妃42人のうち、北韓の開城にある2つを除いた、合わせて40基の王陵で、ソウルとその周辺に散在しています。
ユネスコの世界文化遺産委員会は、一つの王朝の王陵が破壊を受けることなく保存されている世界唯一の王陵群で
あること、現在も伝統的な祭祀が行われていること、王陵の作り方が、ほかの儒教文化圏と比べて自然環境に配慮した独特なものであることなどを高く評価しています。
これで韓国は、朝鮮王朝の宮殿「昌徳宮」や慶州の「仏国寺」など8つの世界文化遺産を持つことになりました。