ソウル都心の土の中から国の宝物級とみられる、朝鮮白磁のつぼと、青銅の祭器が発掘されました。
文化財庁が5日発表したところによりますと、慶福宮近くのソウル市中区チョンジン洞で、古い民家を取り壊して小型のビルに立て替える工事現場の土の中から、このほど朝鮮白磁の白いつぼ3点が発掘されました。
この朝鮮白磁は、高さが28センチ、35.5センチ、36センチのつぼで、朝鮮王朝時代前期にあたる15世紀から16世紀に作られたものとみられ、京畿道広州にあった窯で焼かれた最上級の白磁だということです。
そして埋められていた様子から推定しますと、何らかの理由で急いで白磁を埋めたもようだということです。
また白磁が見つかった場所から30メートルの所からは、祭祀に使うための青銅で作られた器、38点が発掘されました。
文化財庁はこの青銅の祭器についても、年代や文化的な価値の鑑定を急いでいます。