フランス南部のカンヌで開かれている国際映画祭にこれまでで最も多い10本が招待された韓国映画は、試写会で高い評価を受けるとともに、同時に行われている映画を販売するフィルム・マーケットで売れ行きが好調です。
今年のカンヌ国際映画祭は、世界的な不況のあおりを受けて、フィルム・マーケットの参加者と契約件数がともに20%から30%ほど減少したと伝えられています。
こうした中で、コンペ部門にノミネートされている韓国映画「コウモリ」はスペインなど5か国に、「ある視点」部門に招待された「マザー」はポルトガルなど4か国に販売することが決まりました。
また韓国でも人気を集めている「7級公務員」は日本、中国などアジアの10か国に販売され、「海雲台」と「金氏漂流記」はアジアとヨーロッパ諸国への販売が決まりました。
韓国の映画配給会社の関係者は「今年のカンヌ映画祭は、経済危機と新型インフルエンザで例年より訪れるバイヤーが大きく減ったが、韓国映画の販売実績は去年とほぼ同じで、中でも『マザー』の人気が高い」と現地の雰囲気を伝えています。