アメリカのCIA=中央情報局などの情報機関を統括するブレア国家情報長官は12日、議会上院の情報特別委員会に提出した資料で、北韓は体制の脅威を感じないかぎり核兵器を使用しないだろうという見解を示しました。
ブレア長官は資料の中で、北韓は核兵器を戦争に使用するためではなく、戦争を抑止するための手段と考えていると指摘し、金正日政権が回復不能な状態になるほどの脅威を感じないかぎり、アメリカに対して核兵器を使用することはないだろうとしました。
またブレア長官は、金正日国防委員長は去年8月に脳卒中で倒れ、数週間は統治不能な状態が続いたものの、今は重要な決定を下せるほどに健康が回復したとしました。
一方、アメリカのシンクタンク「国際政策センター」のアジア研究部長を務めるハリソン氏は12日、下院の外交委員会に出席し、北韓との間で長距離ミサイルに関する交渉を再開する必要があると述べました。
ハリソン氏は、6か国協議であれ、米朝間の2国間協議であれ、核問題と並行して長距離ミサイルを制限するための交渉も同時に進めていく必要があると指摘しました。
長距離ミサイルを制限する交渉は、クリントン政権のときに妥結直前まで進みましたが、ブッシュ政権になってから米朝関係が悪化し、中断しています。