拉致被害者の会の代表らは2日、政府が自粛を求めているにもかかわらず、金正日国防委員長の誕生日である今月16日前後に北韓の紙幣をビラと一緒に北韓に撒くことにしていると発表しました。
拉致被害者の会のチェ・ソンヨン代表と、自由北韓運動連合のパク・サンハク代表はこの日、統一部の庁舎で記者会見し、このような計画を明らかにした上で、北韓の最高額貨幣である5000ウォン札100枚を公開しました。
統一部はこれらの団体が北韓の紙幣を撒くことについて、先週、統一部長官の許可を得ていない北韓からの物品の持ち込みを禁止している南北交流協力法に違反するとして「許可を得ない北韓の貨幣を国内に持ち込めば、3年以下の懲役または1000万ウォン以下の罰金に処せられる」という見解を示していました。
これに対し、チェ・ソンヨン代表は2日、「われわれは南北交流を目的としているのではなく、韓国からの消息を待っている北韓にいる家族たちに届けるためなので、法律上問題はない。仮に違法であったとしてもやむを得ない」と述べ、北韓の紙幣とビラの散布を強行する姿勢を示しました。
チェ・ソンヨン代表とパク・サンハク代表は、中国やアメリカなどで購入した北韓の貨幣5000ウォン札200枚から300枚を16日前後の3日間、大型風船を使ってビラと一緒に北韓に向けて飛ばすとしています。
政府はこれを受けて遺憾の意を表明し、統一部の金浩年報道官は3日、「政府の見解にもかかわらず、一部の民間団体が北韓の貨幣を許可なく国内に持ち込んでいることを非常に遺憾に思う。どのように対応するかについて関係省庁と話し合っているところだ」と述べました。
政府関係者によりますと、政府はこれらの団体に対し、南北交流協力法違反の疑いで警察に捜査を依頼する方向で検討しているということです。