健康に異常があると伝えられている北韓の金正日国防委員長が、北韓軍のサッカーの試合を観戦したと、朝鮮中央通信が2日、写真とともに報道しました。
それによりますと、金正日国防委員長は5年ごとに開かれる人民体育大会のサッカー試合を観戦したということで、金正日国防委員長が試合を見ている様子や試合の写真を公開しましたが、具体的な日時や場所は明らかにしませんでした。
写真によりますと、金正日国防委員長は朝鮮労働党の幹部らとともに会話をしながら試合をみている様子が映っています。
朝鮮中央通信は金国防委員長について「朝鮮労働党の総書記で、国防委員長で、朝鮮人民軍の最高司令官」だと表現し、先月4日の報道と比べますと、朝鮮人民軍の最高司令官という呼称が追加されており、金正日国防委員長が依然として北韓軍を統率していることを強調しています。
また朝鮮中央テレビも金正日国防委員長の写真14枚を公開し、写真の背景は木々が紅葉していますが、いずれも金正日国防委員長の背景にサッカーの試合場面やスタンドなどは映っていません。
これらの写真を見た脳疾患の専門医は、金正日国防委員長の左腕が不自然にみえると指摘する一方で、日常業務の処理や軽い外出程度は可能とみられると診断しました。
北韓は金正日国防委員長の写真を公開することによって、内外に金正日国防委員長の健在ぶりを示し、北韓住民の動揺を抑えるとともに、国際社会に対して体制の安定ぶりをアピールするねらいがあるものとみられます。