アテネオリンピック、テコンドーの金メダリスト　ムン・デソンさん（３２）が、アジアのスポーツ選手出身者としては初めて、ＩＯＣ＝国際オリンピック委員会の選手委員に選ばれました。
ＩＯＣの選手委員会委員の選挙には韓国のムン・デソンさんなど２９人が立候補し、２０日午後、北京オリンピックの出場選手による投票が締め切られました。
その結果、ムン・デソンさんは７２１６票のうち、２９人の候補者のうちもっとも多い３２２０票を獲得しました。
韓国のＩＯＣ委員は去年９月に、朴容晟（パク・ヨンソン）斗山グループ会長が辞任して、李健熙（イ・ゴニ）三星グループ前会長１人だけになっていましたが、選手出身者からなるＩＯＣ選手委員に韓国から選ばれたのは、ムン・デソンさんが初めてです。
ＩＯＣ選手委員は、２０００年のシドニーオリンピックの際に新しく設けられ、夏のオリンピックから８競技、冬のオリンピックから４競技の合わせて１２競技から、１人ずつ選ばれ、任期は８年で、ＩＯＣ委員とすべて同じ権限を持って活動します。ムン・デソンさんは２４日のＩＯＣ総会で、正式に就任します。
ムン・デソンさんは２００４年アテネオリンピックで、テコンドー男子８０キロ以上級で金メダルを獲得しました。