4年に一度の夏のオリンピックの開会式が、現地時間で8日午後8時から中国北京の国家スタジアム、通称鳥の巣で行われ、韓国選手団は176番目に入場行進しました。
1988年のソウルオリンピック以来アジアで20年ぶり3回目となる北京オリンピックには、ブルネイの不参加で当初の予定より少ない204の国と地域から1万500人の選手と役員が参加し、「一つの世界、一つの夢」をスローガンに、24日までの17日間、28競技302種目で熱戦を繰り広げます。
開会式は、100人あまりの各国の首脳を含むおよそ9万人の観客が見守る中で行われ、カウントダウンのあと現地時間で午後8時から、映画監督の張芸謀氏が総監督を務める中国の5000年の歴史を「絵巻」の形で表現する壮大なアトラクションが繰り広げられました。
つづいて、オリンピック発祥の地ギリシャを先頭に各国の選手団がおよそ2時間半かけて入場行進しました。
韓国と北韓の選手団は2000年シドニーオリンピックと前回2004年のアテネオリンピックの開会式では合同で入場しましたが、今大会は南北関係が冷えこんでいることもあって別々に入場しました。
韓国選手団は、旗手で男子柔道の蔣成皓(チャン・ソンホ)選手を先頭に176番目に白のブレザーに黒のスカートとスラックスのユニホーム姿でにこやかに手を振りながら入場し、スタンドから大きな拍手が送られました。
一方、北韓は180番目に入場行進をしました。
つづいて、IOCのロゲ会長があいさつをしたあと、胡錦涛国家主席が開会を宣言し、最後に世界各地でリレーされてきた聖火が、84年のロサンゼルス大会で3冠王に輝いた「体操王子」李寧さん(45)によって聖火台にともされフィナーレを飾りました。
韓国は今大会の28競技のうち25の競技に合わせて267人の選手を送っており、金メダル10個以上を獲得して2大会連続で総合10位以内に入ることを目指しています。
韓国は、現地時間で9日午前10時半に行われる女子エアライフルのキム・チャンミ選手と、キム・ヨウル選手がメダル第一号の有力候補とされています。