北京オリンピックの聖火リレーが28日、史上初めて北韓の平壌でも行われました。
北韓の朝鮮中央通信は28日、北京オリンピックの聖火が28日、平壌に到着したと報道しました。
また朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会の機関紙「朝鮮新報」は28日のインターネット版で「オリンピックの聖火が北韓を通過するのは初めてで、前日、ソウルを出発した聖火と代表団が飛行機で到着すると、北韓のオリンピック関係者や北韓駐在の劉暁明中国大使などが出迎えたとしています。
中国国営の中央テレビによりますと、平壌での聖火リレーはスタート地点のチュチェ思想塔前でまず式典が行われ、北韓の最高人民会議の金永南常任委員長が最初のランナーである、1966年のサッカー・ワールドカップの代表選手、パク・ドゥイクさんに聖火がともったトーチを手渡しました。
聖火リレーが通るチュチェ思想塔周辺から金日成広場や凱旋門などを経て、金日成競技場までの沿道20キロには大勢の市民が集って、「伝統的な朝鮮と中国との親善万歳」などと書かれたプラカードや北韓と中国の国旗、オリンピックの旗などを振って、北韓では初めての聖火リレーと北京オリンピックの開催を歓迎しました。
北韓のランナーは在日朝鮮人3人を含む北韓側の56人と中国の関係者24人の合わせて80人がつとめ、北韓での聖火リレーは午後3時頃、終了しました。