日本植民地時代の1936年、ベルリンオリンピックのマラソンに日本代表として出場し金メダルを獲得した故孫基禎氏の国籍が、北京オリンピックの公式ウェブサイトに「日本」と表記されていることが確認され、論議を呼んでいます。
孫さんはベルリンオリンピックのマラソンで、2時間29分19秒で優勝し、韓国人の初の金メダリストとなりましたが、当時韓国の東亜日報は孫さんの写真をユニホームにあった胸の日の丸を消して掲載したため、朝鮮総督府から発行停止処分を受ける「日章旗抹消事件」が起きました。
孫基禎氏は、2002年に90歳で亡くなりましたが、生前は大韓体育会副会長、韓国陸上連盟会長などを歴任し、韓国スポーツ界で指導的役割を果たしたほか、88年のソウルオリンピックの開会式では聖火ランナーとしてメーンスタジアムに登場しました。