通信最大手のKTが、プロ野球の球団設立計画を白紙に戻したことから、韓国のプロ野球は、今シーズンは10年前と同じ球団数の7球団での運営を余儀なくされる見通しとなりました。
KTは11日、緊急会議を開き、去年暮れから進めてきたプロ野球の球団設立計画を全面撤回する方針を明らかにしました。
KTは、経営難で売却が検討されてきた「現代ユニコーンズ」を解散させてKTが新しい球団を設立する形でリーグに加わる計画を進めていました。
しかしその後、ソウルを本拠地にしようとするKTと他の球団との間で摩擦が起きたことや、韓国野球委員会が加入金60億ウォンのほかにさらに寄付金を要請してきたことから社内で反対意見が強まり、結局、全面撤回する方針を決めたものです。
96年に設立された水原が本拠地の「現代ユニコーンズ」は経営難のため売却先探しが行われていますが、買い手は依然として見つかっておらず、このままでは解散は避けられない見通しです。