韓国のハイニックス半導体が製造するDラム半導体に対して、韓国政府の補助金で不当に安く輸出しているとして、日本が相殺関税をかけていることについて、WTO=世界貿易機関の紛争調整小委員会は13日、日本の相殺関税はWTOのルールに反するという判定を出しました。
日本は、去年1月から韓国のハイニックス半導体が製造したDラム半導体に対して、韓国政府の補助金を受けて不当に安く日本に輸出したため日本の半導体企業が打撃を受けたとして27.2%の相殺関税を課し、これに対して韓国は去年3月、日本の相殺関税は不当だとWTOに提訴していました。
日本が問題にしたのは、ハイニックス半導体に対して韓国政府が2001年と2002年に出した補助金で、これについてWTOは「韓国政府が2001年に出した補助金の効果は2005年にはなくなったことが認められる。それを日本政府が2006年に問題にして相殺関税を課したのはWTOのルールに反する」と判定し、2001年の補助金については韓国側の主張を認め、今後、日本政府に是正を勧告することになりました。
日本のDラム半導体市場で、ハイニックス半導体のシェアは2004年は16%でしたが、相殺関税がかけられた去年、2006年には13%に下がりました。
これについて韓国の外交通商部は「今回のWTOの判定で、日本に相殺関税の撤廃を求める根拠ができた」としており、今後、日本が上級審による審理を求める場合の対応策をたてることにしています。