キム・ジンソン江原道知事は8日、道庁で記者会見し、「冬季オリンピックを平昌(ピョンチャン)に招致するためにもう一度挑戦するかどうかは、道民が決めるべきことだ」と語りました。
平昌は2010年に続いて2014年の冬季オリンピックを招致するために力を入れてきましたが、このほど、グアテマラで開かれたIOC=国際オリンピック委員会の総会で、ロシアのソチに敗れ、招致に失敗しました。
キム・ジンソン知事は、平昌はIOC評価委員会の現地調査では最も高い評価を受けたが、開催地を決めるためのIOC総会の投票は、評価委員会の報告書を適切に反映しないシステムになっていると指摘した上で、「もう一度オリンピックの招致に挑戦するかどうかは道民が決めるべきことだ」と語りました。
一方、IOCのロゲ会長は8日、グアテマラで記者会見し、「開催地を決める今のシステムは長所があるが短所もあり、システムを変更する必要もある」と語りました。
IOC評価委員会は、開催地を決める前に現地を訪問して、準備状況や開催の妥当性などを評価し、報告書を総会に提出しますが、今回のIOC総会では、最も高い評価を受けた平昌が最も低い評価を受けたソチに敗れるなど、報告書の内容が開催地決定に直接影響を及ぼすことはなく、開催地決定の方式を改める必要があるという声が出ています。