IAEA=国際原子力機関のエルバラダイ事務局長は、北韓はIAEA=国際原子力機関が北韓の核施設に対して行う監視や査察活動に広い範囲で協力する準備ができていると語りました。
エルバラダイ事務局長は3日、先に北韓を訪問したIAEAの実務代表団の報告書を発表し、その中でIAEAの理事会に対して北韓と合意した寧辺の核施設などの閉鎖に対する監視活動を承認するよう求めました。
ハイノネン事務次長を団長とするIAEA実務代表団は、先月26日から30日まで北韓を訪問し、北韓当局と核施設の検証や監視の手続きについて協議しました。
報告書によりますと、IAEAと北韓が合意した内容は、▼閉鎖や封印の対象となる核施設のリストを提供し、必要に応じて追加する、▼閉鎖または封印されるすべての施設に対し、IAEAの査察団が接近することを認める、▼適切な封印の監視とその他検証のために必要な装置の設置を認める、▼北韓の核放棄の計画に対して査察団が完全に接近することを保障するためIAEAの安全基準を適用する、などとなっています 。
IAEAは理事会の承認を経て、今月12日から14日にも6人から8人の規模の査察・監視団を北韓に送る計画だと伝えられています。
一方、アメリカ国務省は3日、北韓が核施設を閉鎖・封印する見返りとして韓国政府が提供することになっている重油5万トンについて、寧辺の核施設を閉鎖する前に一部を北韓に輸送することに反対しないとの見解を示しました。
アメリカ国務省のマコーマック報道官は、「北韓がアメリカと韓国政府に核施設を閉鎖する初期段階で少量の重油を供給するよう要請したと承知している。アメリカはこれに反対しない」と述べました。
これに先立ち韓国と北韓は、先月末に開城で開いた実務者協議で2週間以内に重油を積んだ最初の船を出港させることで合意しています。
また、最初の輸送から20日以内に重油5万トンの輸送を完了することにしているため、最初の輸送が合意通りに7月2週目までに行われれば、寧辺の核施設の閉鎖措置も同時に開始されるものと見られます。