2008年に中国の北京で開かれる第29回夏季オリンピックの聖火が、ソウルを経て平壌を通過することになりました。
ギリシャのオリンピアで2008年3月25日に採火され、北京に運ばれる聖火は、前回のアテネオリンピックと同じく世界の5大陸を巡ることになっており、1998年に冬のオリンピックを開催した長野を経て、ソウルには来年4月27日に到着することになっています。
さらにその翌日の28日に北韓の平壌へ向かうなど、海外22の都市と中国国内で113の都市を通過する予定です。
一方、焦点となっていた聖火の台湾通過については、ベトナム・ホーチミンから台湾に入り、その後、中国特別行政区の香港とマカオを通って中国本土に入るルートを採るという発表がありましたが、これに対し、台湾オリンピック委員会は、「中国は、台湾ルートを国内路線と見なし、台湾を中国の一部ととらえている」などと台湾から香港に入るルートを問題視して、聖火の台湾通過を拒否する声明を発表しました。