李滄東(イ・チャンドン)監督の映画「蜜陽(Secret Sunshine)」と 金基悳(キム・キドク)監督の「スム」が、来月16日にフランスのカンヌで開かれる第60回カンヌ国際映画祭のコンペティション=競争部門に出品されることが決まりました。
「蜜陽」は文化観光部長官を歴任した李滄東監督の5年ぶりの監督復帰作で、夫を亡くして故郷の蜜陽に子連れで戻ってきた女性と、女性を暖かく見守る地元のカーセンターの社長の物語です。
「スム」は夫の浮気に悩む女性と、何度も自殺未遂を繰り返す死刑囚が互いに惹かれあうというストーリーです。
これまでカンヌ映画祭では、2002年に、林權澤(イム・クォンテク)監督の「酔画仙」が監督賞を受賞し、2004年には朴贊郁(パク・チャヌク)監督の「オールドボーイ」と洪尚秀(ホン・サンス)監督の「女性は男性の未来だ(Woman Is The Future Of Man)」がコンペティション部門に出品されています。
金基悳監督は映画「弓」が2005年にカンヌ映画祭の「“ある視点”部門」に、李滄東監督は2000年に「ペパーミント・キャンディー」が監督週間に出品されたことはありましたが、コンペティション部門への出品は今回が初めてです。