1年余りにわたって進められてきた韓国とアメリカのFTA=自由貿易協定の締結に向けた交渉は、最終段階を迎えましたが、争点となっているアメリカ産牛肉と自動車をめぐって、いぜん対立が目立っているもようです。
韓米両国は牛肉などの農産物や自動車、繊維での意見の食い違いが解消されれば、31日午前0時前後にも妥結を宣言する予定です。
両国は争点のうち医薬品、通信、金融、投資、反ダンピングなどについてはほとんど合意したようですが、両国とも国益や国内の反対世論を背景にして、アメリカ産牛肉と自動車をめぐって歩み寄りがみられず、妥結できるかどうかはきわめて流動的とみられています。
これについて大統領府、青瓦台の尹勝容(ユン・スンヨン)報道担当首席秘書官は「両国ともに国益と世論をかかえて、譲歩できない点が残っており、99%妥結しても残りの1%のため決裂する可能性もありうる」と述べ、アメリカが行き過ぎた要求をしてきた場合、韓国は交渉を決裂させる可能性を念頭においていることを示唆しました。
盧武鉉大統領は30日午前、中東諸国の歴訪から帰国した後、金鉉宗(キム・ヒョンジョン)通商交渉本部長から韓米FTA交渉の進み具合について報告を受けた後、争点について指示を出したものとみられ、これを受けて政府は30日午後、対外経済長官会議を開いて大詰めの交渉に臨む戦略を協議しました。
両国の代表団は、自国の政府が示した最終の交渉案をもとに調整を進め、最終段階の交渉に臨むことにしています。