ソウル中心部にある朝鮮王朝時代の王宮、景福宮の正門、光化門が14.5メートル南に復元されることになりました。
文化財庁が1日発表したところによりますと、景福宮の復元事業の一環として、現在の光化門を撤去して、現在の位置より14.5メートル南側に新しく建築することになりました。
光化門は韓国戦争で焼失したため、朴正熙政権時代の1972年に現在の場所に再建されていました。
文化財庁は新しい光化門の建築に289億ウォンを投じることにしており、11月から撤去作業を始め、来年4月から新しい光化門の建築にとりかかって2009年末までに完成される計画です。
光化門がやや南に移ることによって、景福宮はさらに広くなり、景福宮の中には朝鮮王朝時代に王が通った100メートルの道も再現されるなど、朝鮮王朝当時の姿にさらに近くなります。
そして現在の光化門を撤去する際に出てくる歴史的価値がある建築資材などは、国立王宮博物館に展示することにしています。
またソウル市は、世論調査などを経て、光化門前の大通り、16車線の世宗路を、2008年までに10車線に減らして広場や公園を作る計画を進めており、今後、景福宮と光化門、世宗路の一帯は大きく変わる見通しです。