北韓の住民も韓国側の配慮でドイツワールドカップの試合をお茶の間で見ることができるようになりました。
政府関係者が11日明らかにしたところによりますと、韓国の放送の行政機関である韓国放送委員会は、開会式と閉会式を含む64試合すべてを北韓に衛星中継することに合意し、11日の午前中に開会式と開幕戦の試合の映像の一部を試験的に北韓に送出しました。
これは北韓朝鮮中央放送委員会の要請に韓国側が沿う形で行われるもので、大韓サッカー協会がFIFA=国際サッカー連盟の協力を得て、中継権代行会社から北韓への中継権を確保したことによるものです。
これによって放送委員会は、KBS、MBC、SBSの放送3社の協力で12日から衛星を使って北韓に全試合を送出し、北韓はこれを録画して放送を行うことにしています。
政府は、北韓への衛星中継に必要な費用1億5000万ウォンを、放送発展基金と南北協力基金からまかなうことにしています。放送委員会は、南北間協議で、2003年は大邱で開かれたユニバーシアード大会、2004年のアテネオリンピック、2005年は東アジアサッカー選手権大会を衛星を通じて北韓側に伝送しています。