世界的なビデオ・アーチスト 白南準(ペク・ナムジュン)さんが30日、アメリカで死去しました。74歳でした。白南準さんは韓国時間で30日午前、フロリダ州マイアミのマンションで、夫人のくぼた・しげこさんと看護師が見守る中、息を引き取りました。葬儀は数日後、ニューヨークのマンハッタンで行われる予定です。白南準さんは1932年ソウル生まれ、東大美術史学部とドイツのミュンヘン大学で美術を専攻した後、アメリカとヨーロッパを舞台に前衛的で実験的な芸術活動を行ってきました。1963年、30歳の時、ドイツで開いた初の個展でビデオアートを披露して世界の注目を集めました。そして1984年にはパリとニューヨークを通信衛星で結ぶ「グッドモーニングMr.オーウェル」を企画しました。1996年に脳卒中を起こしましたが、その後、体の左半分がマヒした状態でも旺盛なビデオアート活動を続け、98年に日本の「京都賞」、ドイツから「ゲーテ・メダル」、韓国から金冠文化勲章を受章していました。