北韓による拉致問題の解決を願い、拉致被害者への関心を高めるためのコンサートが9日、東京の韓国大使公邸で開かれました。 
 
このコンサートは、拉致被害者、横田めぐみさんの両親を支援する団体「あさがおの会」と東京の韓国大使館が共同で開催したものです。
 
コンサートには、尹徳敏（ユン・ドクミン）駐日大使をはじめ、亡くなった安倍元総理大臣の妻・昭恵さんや、アメリカ、スウェーデン、ベルギーなど14か国の大使館関係者など30人ほどが参加しました。
 
めぐみさんの同級生のバイオリニスト吉田直矢さんと、平壌（ピョンヤン）国立交響楽団出身のピアニストで脱北者の金哲雄（キム・チョルン）さんが演奏を披露しました。
 
めぐみさんの母親、横田早紀江さんはビデオメッセージを寄せ、「両国の拉致被害者の苦痛に共感し、国際社会の支援を心からお願いする」と語りました。
 
尹大使は、「韓日両国は北韓による拉致問題という同じ痛みを持っている。拉致被害者と北韓の人権問題を解決するためには、韓日両国が緊密に協力しなければならない」と述べました。