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社会

長崎の寺から盗まれた仏像 韓国最高裁「長崎の寺に所有権」

Write: 2023-10-26 12:49:01Update: 2023-10-26 12:56:08

長崎の寺から盗まれた仏像 韓国最高裁「長崎の寺に所有権」

長崎の寺から盗まれ、韓国へと持ち込まれた高麗(コリョ)時代の仏像をめぐり、所有権を主張する韓国の寺が、仏像を保管している韓国政府に引き渡しを求めて起こした裁判で、最高裁にあたる韓国の大法院は、「所有権は長崎の寺にある」という判断を示し、原告の訴えを退けました。  
 
この裁判は、韓国人の窃盗団が2012年に長崎県対馬市の観音寺から盗み出し韓国に持ち込んだ「観世音菩薩坐像(ぼさつざぞう)」をめぐって、忠清南道(チュンチョンナムド)瑞山(ソサン)にある浮石寺(プソクサ)が、所有権を主張し、韓国政府を相手に仏像の引き渡しを求めて起こしたものです。
 
棄却の理由について、大法院は、「日本の観音寺は、1953年から仏像を占有してきた。20年経った1973年にすでに取得時効が成立しているため、韓国の浮石寺が元の所有者だとしても、所有権を失ったとみるべきだ」と説明しました。
 
高麗時代の1330年に造られたとみられるこの仏像をめぐっては、浮石寺が「数百年前に日本の海賊集団に略奪された」と主張し、2016年、韓国政府に仏像の引き渡しを求める裁判を起こし、翌2017年の1審判決では、浮石寺への引き渡しが命じられました。
 
仏像は日本に返還されるべきだとする韓国政府は、1審の判決を不服として控訴しました。
 
今年2月の2審判決では、「日本側の取得時効が成立している」として、観音寺の所有権を認める逆転判決が出され、浮石寺が上告していました。

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