尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、広島と長崎に落とされた原爆の被害にあった韓国人被爆者らを招待して初めての昼食会を開き、韓日関係をさらに発展させ、在日韓国人被爆者らの苦しみと犠牲を慰めると明らかにしました。
昼食会は、旧大統領府青瓦台の迎賓館で29日に開かれ、77歳から92歳までの在日韓国人被爆者とその家族合わせて42人と、韓国に帰国した被爆者とその家族合わせて43人が招待されました。
昼食会で、尹大統領は、「皆さんをお招きするまでに78年がかかった。遅すぎて申し訳ない」と謝罪し、「長い間、ぎくしゃくしていた韓日関係が、皆さんの生活をさらに困難にしていたことをよく知っている。韓日関係をさらに未来志向的に発展させ、在日韓国人被爆者の痛みと犠牲を慰める」と述べました。
これに対し、在日韓国人被爆者の代表を務める権俊五(クォン・ジュノ)さんは、「日本に住む韓国人として韓日関係が良くなることを願い、祖国が発展することを願う」と応えました。
尹大統領はことし5月、G7広島サミットに出席するため日本を訪れた際に、韓国の大統領として初めて在日韓国人被爆者に面会し、「発展した祖国を見てほしい」として、韓国に招待する考えを伝えていました。