福島原発の汚染処理水の海洋放出が始まってから初めて、日本から近い太平洋の公海上で、韓国政府による放射能調査が実施されることがわかりました。
海洋水産部の朴成訓(パク・ソンフン)次官は、定例の記者会見で、太平洋の公海上で放射能調査を行うための船舶が27日に出航し、早ければ来月1日にも海水の採取を行う予定だと明らかにしました。
調査が行われるのは、福島原発から東におよそ500キロ離れた地点から1000キロ離れた地点の間の海域です。
放出された汚染処理水は1か月かけてこの範囲内に到達すると予測されています。
調査が行われる海域の気象状況によっては、調査活動が延期または中止になる可能性もあるということです。
朴次官はまた、水産物の小売と外食の動向を分析した結果、水産物の消費は、汚染処理水の放出が行われたあとも懸念していたほどは冷え込んでいないと説明しました。