メニューへ 本文へ
Go Top

ピープル

韓国語のアクセント辞典がお目見え

2011-02-25

韓国語のアクセント辞典がお目見え
この韓国語のアクセント辞典を出版した方は、声優として45年間活躍してこられたチェ・フルさん。韓国では、ベテランの声優さん、局専属の声優さんが、韓国では超Aクラスの声優さんといわれています。このベテラン声優、チェ・フル(최흘)さんが、アクセント辞典を出版しようと思ったきっかけは、ニュースキャスターも俳優もテレビに出ている人たちが、でたらめな標準語を使っていることに業を煮やしてということなんです。

チェさんによりますと、標準語のうち最も守られていないのは長音と短音の区別だと判断し、これを体系的に整理した発音辞典を作ったんだそうです。
 「最も大きな問題は、標準語特有の温和な品格が消えようとしているということです。『ターキー(トルコ)』を『タッキ』、『ニュース』を『ニュッス』のように発音しています。方言の影響なのか、語頭の音もとても強くなっています。ある記者が『宿を探す』と言う際、『チャムチャリ(宿)』ではなく『チャムヂャリ(トンボ)』と発音していたときには笑ってしまいました」と、チェさん。

チェさんは「放送局のプロデューサーたちに『出演者たちに標準語を使わせるように』と言ったところ、『意味が通じればいいのに、何をそんなに気にするのか』という反応だったため、このままではいけないと思い、本を執筆した」と話しています。

チェさんはこの辞典で、単語ごとに長母音を一つ一つ表記し、短母音の単語と長母音の単語を比較できるよう構成しているそうです。四字熟語6500語も長・短音を表示した。この辞典の基礎となったのは、チェさんが1967年から作ってきた標準語資料集なのだそう。「われわれの時代は、放送にかかわる人は重大な責任を感じていました。わたしが話す言葉を子どもたちが学び、わたしの発音が韓国語の情緒を形成するという思いがありました。一人で標準語の勉強を続けながら作った資料集が、数十年を経て、莫大(ばくだい)な量になっていたのです」と話しています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >